袴の選び方

袴は大げさに言えばその人の強さや内面を判断されやすい部分です。
試合のときなどに,ぴしっと折り目正しく(正確に)着こなしている人は「おっ,この人強そうだな」と思われますし,しわしわで長さも短かったりすると「ああ,弱そう」と思うでしょう。

できれば自分の体にあって正しい長さではけるものを用意したいものです。長すぎれば踏み込みの際にひっかかったりしてケガの原因になります。昇段審査の際 に着装を重視するのにもこのような理由が含まれていると思います。袴は一番人に見える部分なので稽古後の管理にも十分注意しましょう。

---選ぶ際のポイント

●袴の長さ
・腰回りのきつくないもので,裾がくるぶしにかかる程度の長さのもの。
・初心者や子供のように袴をうまくはけないうちは,少し短めのものを選んでもよいかもしれない。

●縮むことを考えて購入
・購入の際には,洗ったときにどのくらい縮むかを必ず確認すること。
・木綿袴はものによるがだいたい2,3cm前後縮むようだ。

---女子の道衣選び

・女子は腰よりも少し上ではく傾向にあるのであわせるときには自分の縛る位置にあわせて選ぶこと。

---袴の種類

●木綿袴
たいてい洗うと縮む。稽古後の後始末も折り目に沿ってたたまないとあとでしわしわになったりして格好が悪い。急いでいるときにはもどかしい。洗うときも手洗いが理想。紺袴だと色落ちが激しい。しかし,ジーパンのように色落ちをしていくと味わいがある。

●テトロン袴
洗っても縮まないし,折り目もとれにくい。ただし,稽古中に汗で地肌にぺったりとくっついてくることもしばしば。転ぶと摩擦で穴があくこともある。白袴は日に透けることがあり女子は要注意。