【剣道INFO】精練刀「木刀による剣道基本技稽古法刀」

新商品 精練刀(せいれんとう)「木刀による剣道基本技稽古法刀」 が 製造元 アキレス株式会社/ 発売・販売元 松向庵 より発売されました。 順次スポーツ店や武道具店で取り扱っていく予定だそうです。 オンラインショップ上では、東京正武堂さんが、販売を開始しており、価格は2、700円(税込)/1本と手頃です。

参考:商品購入ページ (http://t-shobudo.shop-pro.jp/?pid=20903850) 簡単に特徴書いてみますと

  • 「木刀による剣道基本稽古法」初心者に適した稽古刀
  • 安全と安心を最重視
  • 形状は木刀 とほぼ同じ 355gと軽量

 

実際に購入してみました。簡単な取扱説明書もついてきました。(以下、個人的な感想ですので うまく表現できていないこともあります)

持った時の重さは、通常の木刀よりも軽く(仕様:355g プラマイ10g)、扱いやすい。小学生低学年が木刀で稽古する際に、重さをもてあましている子をたまに見かけるが、この重さなら負担は減るのではないだろうか。自転車のグリップに使用されているゴム素材のおかげで、振ったときのきゅっと手の内のしまる感覚も意識しやすいです。芯が入っていることもありこれが意外にバランスがいい。剣先のところまで芯が入っていないおかげで、剣先はクッション部分のみで、たしかに、安全性は高い印象。ちなみに、鍔もゴム素材でつくられているので柔らかめです。

初心者がこれをつかって木刀による基本稽古法で基本を学ぶのは、正しい使い方をすれば安全だし、当たることの恐怖心を和らげてくれるので、導入しやすいです。平成24年から武道を含めた必須科目になる際に、こちらを利用すれば事故のリスクも減らせそうです。

日本剣道形を打つ際にも、「当たってはいけない」とついつい力をやわらげたり、逆に力を入れて剣先を止めようとする動き(熟練度によるけど)をしてしまうこともあるかもしれません。ただ、これで稽古をすれば、しっかりとした打突を意識した日本剣道形の習得に役立つのではないかという意見がTwitter上でも見られました。

また、同じTwitter上で、「当たったときの音はどうでしょうか?」との話があり、試してみたら木刀のように「コンっ」とか音はならない。強いて言えばゴム同士があたる音程度。ちなみに この精練刀同士が強めにあたるとタイヤを棒で叩いたときのように、ビーンと振動が手元にきます。

音といえば、木刀による基本稽古法や日本剣道形で、木刀同士が当たったときの音で刀筋の使い方が正しかったかどうかの目安になることもありますが、朝や夜に庭先などで木刀の当たる音に気を遣いながら練習しているのであれば、「精練刀」をつかって稽古するのもおすすめ。

知人達との会話の中で、「木刀は当たれば痛いんだよ、だから緊張感をもって取り扱わなきゃいけないんだよ」という気持ちが薄れはしないか?ということでしたが、導入時はこちらで入って、慣れてきた頃にそういうことも伝えていくのがよいのではないでしょうか。

ちなみに、前述した手の内が決まる感覚を得られるというのは、個人的にはよい発見でした。素振りで、強く振った際には中の芯がうまく作用しているのか、刃音がなります。これもおもしろい。

うっかり強くなにかにあてて曲がってしまった際は、軽く曲がっている程度なら床に押し当てながらゆっくりなおせば戻ります。ゴルフのシャフトなおす感じ!?

なんにせよ、発見の多い新商品で 久々にわくわくしました。うまくかけませんでしたが、レポートまで。